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2025.11.15
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【形がないからこそ】光で魅せるニッチの演出
猫が2匹増えて3匹になったコーディネーター担当 松田です。
名前は、ライト・レフト・センタ、全員男の子です!
先日、広島市内にあるPanasonicの「プロボックス」に行き、実際の照明を体感してきました。
普段は図面上で配灯計画を考えていますが、現場で“光を感じる”ことの大切さを改めて実感する時間となりました。
特に印象的だったのは、ニッチ内の照明連出。
写真のように、同じ空間でも照明の明るさや色温度を変えることで、まったく異なる印象を与えてくれます。



1枚目は、電球色の温かみのある光。
木の質感やドライフラワーの柔らかな色を引き立て、落ち着いた雰囲気を創り出しています。
住宅では、玄関や寝室など「心を休める場所」に適した色味です。
2枚目は、やや白さを感じる中間色で、展示物がすっきりと浮かび上がる印象。
リビングや廊下など、程よく明るさを求めたい場所に向いています。
3枚目は、昼白色のクールな光。
壁面のブルーが際立ち、モダンでギャラリーのような雰囲気に。
素材の陰影がしっかり見えるため、デザイン性を強調したい空間におすすめです。
照明は“形のない設計要素ですが、その効果は非常に大きく、配置の数センチの違いや照度の設定一つで空間の印象は変わります。
今回、Panasonicのプロボックスで様々な光を実際に体験することで、図面上だけでは見えない「光の質」や「空気感」を感じ取ることができました。
これからの住宅設計でも、デザインや素材と同じように「光の計画」も一つのデザイン要素として大切にしていきたいと思います。
照明は“空間を整える最後の仕上げ”であり、住まいに表情を与える大切な存在です。